反響室の中と外

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Twitterまとめや書ききれなかったこと、映画の感想、日々の妄言等々。

映画視聴記録と感想・2016/12


 劇場新作及び媒体新作について、別記事を既に上げているものに関してはそちらにリンクを張って省エネ兼ネタバレ防止としています。リンクなしの新作については可能な限りネタバレにならないよう気をつけたつもりでは…います…

 旧作(概ね国内でソフトウェア販売及びレンタルが開始されているもの)については、あからさまな記述は避けますがある程度の内容への言及はご了承ください。

 公開年は全て初公開年で統一しています。

 

 

【新作】

 

◯シークレット・オブ・モンスター/The Childhood of a Leader(2015・英/洪/仏)

 

◯ガール・オン・ザ・トレイン/The Girl on the Train(2016・米)

 原作既読の方と未読の方でだいぶ評価が分かれたそうですが、未読で行った身としてはなかなか楽しかったです。楽しかったというか配役の妙を楽しんだというか。レベッカファーガソン氏の遠くを見るようでその実何も見ていないような表情と、エミリー・ブラント氏の何もないはずの場所にはっきりと何かを見つけ睨みつける強烈な視線の対照的な様を拝めただけで幸せでありました。男女それぞれのありようについては若干物申したいことがなくもないですが、言い出すと割とこれだけで済まない気がするのでちょっと避ける(疲れてる)。

 

◯母の残像/Louder Than Bomb(2015・那/仏/丁)

 

◯マダム・フローレンス! 夢見るふたり/Florence Foster Jenkins(2016・英)

 コメディ、しかもラブコメがこの世でいちばん苦手なジャンルだとわかっていながら飛び込んでいった自分が愚か極まりないなという感想に尽きますが、メリル・ストリープ氏とヒュー・グラント氏の、欠点ある人間の愛嬌としか言えないあの演技にもうなんかいいかな…と気持ちよく清算できてしまった。作品が悪いわけじゃない、私が鬱映画方面に思い切り振った価値観を持っていることが問題なんだ。そなたはたたら場で、私は森で生きよう…(逆では) 助演陣もそれぞれ味があってよかったです。

 

◯帰ってきたヒトラー/Er ist wieder da(2015・独)

 リバイバル劇場で見たので新作かと言われると厳密にはなんとも…という感じですがご了承ください。いや、面白かったです。個人的2016年のベストテンに入るくらい面白かった。本上映のときに見に行くんだった。

 いくらブラックコメディとはいえ後味が悪すぎるんじゃないか(もっと振り切ったコメディにしたほうが見やすくはなったのではないか)、という批評も散見したのですが、ヒトラーという男を生み実際に担ぎ上げた国の、その地に住む人たちが、今「ヒトラー」に正面から向き合った結果の後味の悪さだと感じたので私は好感を持ちました。というか、この結末に持っていくしかなかった今現在の世相のほうに(おそらく制作陣が意図したとおり)えも言えない危機感があります。

 

◯アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/Eye in the Sky(2015・英) 

 

◯ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー/Rogue One: A Star Wars Story(2016・米)

 もう海外俳優クラスタではファンタビと共に二大ムーブメントになっているので私が今更コメントできることはほぼない……。ので、以下初見時ツイッターに投げたエモい感想を引用。

 ローグワン、初見でも大丈夫と言いたいけれど、やっぱり旧三部作…というか「EP4に続くこと」がベースにあっての話だと思うので、やっぱり未見のかたにはEP4だけでも見てからをお勧めしたい。よくも悪くも(ある意味EP1〜7以上に)単品の作品としては見られない作品だった。

 ひねくれ者の映画見なのであの結末を美しいとは言わないし軽々しく賛美することを自分に許したくもない。でも、繋がれてきたあの世界の歴史の、中間の僅かな数行に込められた人々の生き様だからこそ、「その先」を知っている観客のひとりとして彼らに心を寄せたいと思いました。きっといつだって世の中は居ても立ってもいられない誰かの力で小さな風穴を開けられて、大勢の人々がそれぞれ踏み出した小さな「あと一歩」によって押し広げられて前に進んでいくんだ。そしてそれらはいつだって単純な言葉に折り畳まれてひと握りの碑文や書物や伝聞になって残されるんだ…

 

◯エヴォリューション/Evolution(2015・仏)

 深い考察や解釈を求める作品も好きですが、明確なメッセージを持たない作品もそれはそれでありですよね。というかどんな構え方で見てもいいので(いや、勿論どの作品も見方は自由だと思いますが)、宣伝時に押し出されたグロテスクさや鮮烈な作風に反してとてもおおらかさを感じたというのが正直なところかと。併映の短編『ネクター』も美しかったです。

 

この世界の片隅に(2016・日) 


◯ブルーに生まれついて/Born to be Blue(2015・米/加/英)

「物理的に痛い」by一緒に見に行った妹談。確かに冒頭から物理的に痛かったです。精神的には(いい意味で)そんなに。

 ラストシーンのチェットの「サイン」をどう解釈するかは観客それぞれに委ねられていると思うのですけれど、個人的には彼が意図的に、ある種の覚悟と共にそうしたのだとしたらものすごく切なくて、物語の演出としてとてもいいなあなどと考えた次第です。

 

 

【旧作】

 

◯つぐない/Atonement(2007・英) 

 

◯偉大なるマルグリット/Marguerite(2015・仏) 

 

 

2016年鑑賞映画合計(複数回視聴除く):116本

うち 新作48本・旧作62本・舞台録画6本