反響室の中と外

反響室の中と外

Twitterまとめや書ききれなかったこと、映画の感想、日々の妄言等々。

俳優と洋画クラスタと自分

「俳優」という仕事をする人たちへの自分の姿勢についてまとめてちょっとばかし。
 決して他の方を批判する意図はないことを前置きさせてください。

 

 俳優さんの容姿にあまり興味がない。美醜の基準がよく分からないので「推し」も特にいない。
 俳優さんが表現するものを見たいしいつもそれに新鮮な驚きをもらっていてありがたいと思いながら、俳優さんその人のことをそれ以上知りたいとは思わない。演技の方法論やその人の自分の表現に対する哲学に触れる機会があれば少し嬉しいけれど、全ての公式インタビュー記事やトークショーを探しに行こうとはならない。恋人も結婚も離婚の情報も特に見たくないし、誰が親戚かも子供の数も知らないことのほうが多い。お悔やみごとと、もし今後のキャリアにかかわるような怪我や病気があるなら少し気になるだろうかというのと、よほど思想・政治的に目につく言動(人種差別、性的マイノリティ・女性・障害者他に対する差別、あるいは暴力その他犯罪)があった場合だけは例外か。それでも基本的に検索はしない。
 おそらく、私は彼らの仕事が好きなのであって、彼ら自身にはほとんど関心がないのだろう。

 

 関心がない……というと誤解があるだろうか、突き詰めれば「役者」も作品の一要素に過ぎない(ここではあえて「過ぎない」と言う)と考えていて、演出や脚本や作品としての完成度抜きに「俳優」だけを取り上げることができないのだと思う。他の出演作を見ていて好感度の高い俳優さんであっても、作品として好きにならなければ特別注目することもない。なので出演作品コンプリート等もしないし(俳優さんがきっかけで予想外の作品に出会える可能性も充分にあるのであまり頑なになるのもよくないなとも思うのだけれど)、今後の公開作品でも、特にテイストが想像しやすいシリーズものに関しては、肌に合わないと感じたら無理に映画館までは見に行かない。現時点で制作や公開が決まっているものでも、よほどのことがない限り見るまいと決めたものもある。
 私が俳優さんを好きなのは、役者が演技をつくりあげる過程で自分自身を対象化し役に付随する感情や行動を系統立て言語化して取り込み表現として再構成する行為、そして彼らの演技が重要な要素となる物語作品が、芸術と社会、哲学や心理学それぞれの専門分野に橋を渡す役割を担っているからだと思う。その表現力を、全身を駆使して仕事をするその姿勢をいつも尊敬している。だから、それ以外のものまで敢えて見たいと思わない。「見られること」を仕事に選んだ彼らだからこそ、「見せる必要のないこと」にまで迫りたくない。
 もし、万が一、偶然どこかで俳優さんのオフに遭遇してしまったとしても、私は声をかけないし自撮りを頼むこともないだろう。もちろんその場でのソーシャルメディアへの書き込みも。それは私が彼らの公私いずれもにおける関係者ではなく、彼らがそのとき仕事をしていないからで、上記のような行為は彼らを無理やり仕事に引きずり込むのと同義だと思うからだ。彼らを見たいと思えばプレミアに行こうと試みるし、劇場に行くだろう。そういう意味ではファンレターは古風ながらいい手段かもしれない。俳優さんのプライベートを見ないこととこちらが応援していることを伝える目的を両立できる手段として。
 ……と言いつつ、彼らがソーシャルメディアに公開したものが誰かの手を介して自分のタイムラインに流れてくるとなんだかんだ目を通してしまったりもするので日和見で非常に申し訳ない。せめて見るにあたってそれがあくまで彼らからのお裾分けに過ぎないこと、過度な想像や期待を持たないこと、を肝に銘じているのだけれど。

 

 もちろん最初に書いたとおり、特定の俳優さんのことが大好きで空港に行ったりプレミアに足繁く通われたり遠征なさったり、あるいは出演作品をすべて網羅して紹介してくださるアカウントさんの熱意をとてもとても眩しく見上げているし、そうした方々の姿勢に異議を唱えるつもりはまったくない(批判に取られるような主張になってしまっていたらすごく申し訳ないのだが……実際なんでも、無自覚こそが問題の根なので)。そうして目に見えるファンの姿は俳優さんやその関係者の方、またマーケティングに関わる方にとっても大きなウェイトを占めているに違いない。充実した俳優さん情報と熱い思いに感謝しています。ありがたいことです。

 

 洋画・俳優クラスタにいながら強く応援する役者さんがいないこと、つまり自分のツイッターアカウントを一種のコンテンツとして見たときに情報提供源としてまとまりがないことを少し申し訳なく思ったりもしつつ、特に使命や営業目的があって稼働させているわけでもないので、大きく自分の趣味が変わらない限り(突然映画鑑賞をすっぱりとやめてバンジージャンプに目覚めるとかでなければ)目的別にアカウントを細分化する予定もない。めんどくさいやっちゃなと思われたらいつでも気軽にブロックしてやってくださいませね。

 洋画沼に嵌ったはいいもののなんとも目的のはっきりしないアカウントだなあ……というもやもやを持ったまま間もなく稼働歴が2年になろうとするところ、この時点で一定の方向づけをしておこうかなと思って書いた記事でした。もし今後方針が変わることがあればまた書くかも。

 

 恒常的・一時的を問わず、タイムラインに招き入れてくださることに心から感謝します。今後とも、お邪魔にならない範囲で放流してやって頂ければ幸いです。